パブ店長はレスキュー犬!

保護犬たちとの日々の暮らしと、想うことを、ありのまま。

フィラリアの治療にあたって

外ではゴキゲン1


外ではゴキゲン2

生きる楽しみ って大げさじゃないくらい 
とにかくお散歩が楽しみなデンビィ ゴキゲンだねぇ



* 2010年7月27日に書かれた記事です *



去年の秋に我が家にやってきて以来
冬の間も通して フィラリアの薬を飲み続けていたデンビィです

フィラリア陽性ですが
特別な薬を飲んでいるわけではありません
バーニーが飲んでいるのと全く同じ
一般的な “フィラリア予防薬” といわれているような錠剤です
*実際は駆虫薬ですが、そのあたりの説明は省きます

この薬は 様々な研究結果から
フィラリア(成虫も含む)の精力を弱める(結果的に寿命を縮める)と
今ではいわれていますので
このままひたすら飲み続けることでも 理論上は
「 本来の成虫の寿命 」 よりも早い段階で虫は死に
陰性になれる (=フィラリア症ではなくなる) とされています
(薬の種類やフィラリアの進行度合いによって違います)
*本来の成虫の寿命は5~7年といわれているそうです



ところで。

ひとつの病気が治るということは
健康が取り戻せる!と考えるのが普通だと思うのですが
フィラリア症の場合、仮にフィラリア症ではなくなっても
諸手を挙げて万々歳 という訳にいかない所に
フィラリア症のやっかいな問題が潜んでいます

なぜならば、フィラリア症は 症状が進行すると
再生しない(一度傷んだらその部分は元には戻らない)臓器である心臓を
傷めつけるからです


それならば さっさとフィラリアを駆除してしまえばいい ―――


そうなのですが それが出来ないのもまた
フィラリア症の非常にやっかいなところでして ・・・


お腹の虫、いわゆる寄生虫は
駆虫薬を飲むことで 体外に排出されますよね
でも、フィラリアは同じ寄生虫でありながら 肺動脈に寄生する虫
皮膚から血管に入り込んだあと
流れに乗って 心臓の奥の肺動脈までたどり着いて寄生するのです

やがてその成虫(メス)が ミクロフィラリアを放出します
このミクロフィラリアは
成虫になるためには蚊に吸われないといけないので
血流に乗って体中を廻り、蚊に吸われるチャンスを待ちます
*このあたりのライフサイクルについては省略します


血管ってグルグル廻るだけで出口がないじゃないですか
だから 成虫もミクロフィラリアも
駆虫したとしてもどこからも排出しようがない 。。。


じゃあ死んだ虫たちはどうなるのかというと
浄化されるというか ・・・ 粉々になって
自分(犬)の体の中にやがて吸収されるんだそうです

でも 吸収するってそんなスグには出来そうもないですよね
特に成虫は そうめん様の20センチ以上にもなる虫体です

どう考えても時間がかかりそうです

その通りで 一気に殺してしまうと吸収できないので
肺動脈をつまらせたり 心臓の弁に絡み付いてしまったりして
命にかかわる大事になります
だから さっさと駆除することも出来ないわけなんです




現実問題として 実際の治療にあたっては“ガイドライン”が出ており
注射薬を 2段階、3回に分けて注射する方法が推奨されています

これを基準に 様々な理由でこの方法が使えない場合に
そのほかの方法について 検討していくことになります
( いくつかの方法が ガイドラインに出ています )



ひとくちに フィラリア症 といっても症状は様々で
しかも その症状がなかなか正確に掌握できないところに
フィラリア治療(の選択)の難しさがあります
進行の度合いも 虫の寄生数や犬の活動具合(活発かどうか)など
様々な要因が絡み合って大きく変わってきます



デンビィですが
5月に抗原検査をした結果は 予想より良くないものでしたが
(成虫がいるかどうかを見る、一般的なフィラリアの血液検査です)
その後の検査で 軽度の範囲かなという判断をされています

ですので ガイドラインで推奨する方法をまず第一の選択肢として
デンビィの性格や生活環境など いろいろな事を加味しながら
最終的な治療方法を 慎重に慎重に 決めていきました

                                          (つづく)


* つづきは、カテゴリ 『 フィラリア症の治療 』 にまとめてあります









6年前にデンビィが選択した治療法は
今ではすっかりスタンダードになったようですね

それぞれの状況によって変わってきますので、
どんな方法が考えられるのか、
かかりつけの獣医さんと一緒に
より良い治療法を探してみてください

何の根拠もないままに
「とりあえず通年投与で問題ありません」 
と言う人がいたら、それは勉強不足ですので
きちんと獣医さんにご相談したほうがいいですよ

(2016.05.24 追記)



とにかく、絶対にフィラリア予防をしましょう!!!

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Comment

munixyu says... "^ ^;;"
大変なんですね
ビンディ
がんばってやー
応援しています
2010.07.28 12:16 | URL | #XAUl15Aw [edit]
フロ&ひま&ハロママ says... ""
フィラリア陽性って言っても一括りには出来ないんですね
てっきり治療法はみな同じで、発見が遅れた子は治療できないのかと
思ってました
透析じゃダメなの?とか単純に考えちゃいますがそう簡単じゃなさそう
ですね
デンビィちゃん軽度と言うことで治る見込みも充分あるのでしょうが
薬も元々毒ですから負担がゼロではないですよね
本来は強い子に見えますしきっと克服してくれますよ
なんたって本能の子ですから(笑)
2010.07.29 17:57 | URL | #T3CVmb6Y [edit]
バデ母(バニ母) says... "むにゅパパさんへ"
そうなんですよ、予防はカンタン!なはず!!
でも一度罹るとたいへんなのがフィラリア症です。
ビーグル魂持ってないデンビィには
治療はちょっと大変かもです。
でも一緒に頑張りまーすv-91
2010.07.29 20:19 | URL | #.//Hucbg [edit]
バデ母(バニ母) says... "フロ&ひま&ハロママさんへ"
基本的には、そんなに選べるほど治療法は無いんです。
そして、治療法か治療薬か治療過程か、のいずれかに必ず
どれをとっても“不安要素”の部分が(爆)
選択を誤れば危険ですらあります。

でも逆を言えば、運動制限かけつつ
治療法の正しい選択で進行は止められますから
なにも恐れる事はなしv-91です。
軽度だし、体も大きめなので、負担は少ないと思われますv-437
ただ、知れば知るほどフィラリア症にするのは罪だーーーーー!
と思いましたわ~v-390
2010.07.29 20:31 | URL | #.//Hucbg [edit]
Omo says... ""
フィラリアのことをそんなに知らないで、
今回この記事を拝見してとても勉強になりました。
当然のように連れて行っていたフィラリア予防接種と
予防薬の重要性を改めて思い知らされました。
チュアブルの予防薬をおやつと思って喜んで食べる
サリーはある意味幸せ者です^^;
デンビィちゃんは芯の強い仔だと思います。
だから治療もきっと乗り越えられると思いますよ^^
2010.08.01 17:24 | URL | #- [edit]
バデ母(バニ母) says... "Omoさんへ"
年に一度、きちんと感染有無の検査に行き
予防薬を毎月忘れずに飲ませてあげられる飼い主さんなら
正直あまり詳しく知っていなくても構わない知識ですよね。
私もデンビィと関わって、初めてちゃんとお勉強しました(笑)
フィラリアは、犬~蚊~犬と宿主を替えながら成長します。
飲んでいる薬が、どの段階の虫体に効く(殺す)のかなど
虫のライフサイクルと薬の関係は知っていて損はないです。
というか、正しく知ったら絶対に「飲ますの忘れた~」なんて言えなくなりますよ(爆)

特に暑い今の時期は、きちんと運動制限かけてあげつつ
気長にご縁を待ちたいと思います。
2010.08.03 19:08 | URL | #.//Hucbg [edit]

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