パブ店長はレスキュー犬!

保護犬たちとの日々の暮らしと、想うことを、ありのまま。

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11週目(3)+1日☆デコが決めた別れの日、旅立ちの時間

11週目 * 2009.05.10 ~ 2009.05.16
+ 1日  * 2009.05.17




2009年5月15日(金) 夕方、往診


黄疸が出て あと3~4日 と言われた夜が明けると
そのことを裏付けるかのように
それまでガブガブしていたごはんを食べなくなったデコ
この日の夕方まで 丸2日ほぼ何も食べられない状態でした

先生に電話で状況報告をすると それならばと
普段は夜の往診のところを
何とか時間をつくって 夕方来てくださいました
( まぁ、病院的にはそれが本来の往診時間なのでしたが )


また、この頃になると デコは自分で寝返りを打てなくなりました
歩けなくなってからも (それまでは) 寝ている体勢を変えることは
自分で出来ていたデコでしたが ・・・

なので 頃合をみて ( 実際には2~3時間ごと )
体位交換をしようと試みたのですが ・・・

左側を下にすると 決まってすぐに
反対向きにしてください ・・・ と モゾモゾ動くことに気付きました

右側が下なら、ウッカリ私が忘れていれば(爆)
何時間でもその体勢でいられるのに
左側が下だと ものの15分ほどでモゾモゾ~ う~ん


何故か?



最期を迎えつつある仔は 左側を下にすることを嫌がることが多い ・・・
という話を聞きました


それは、 左心部が動脈側だからなのではないかと思います

勢いよく血液を送り出す側を下にすると 苦しいのだと



当たり前のように体中を廻る 血液の循環ですら辛くなるほど
デコの体はもう無理がきかなくなっていました

時を同じくして、デコの体は むくみ始めました





2009年5月16日(土) 最期のガブガブ


直前2日間とは違い この日は朝も夕方も、ごはんをガブガブしました

そして夜 いつものように往診でしたが
この日は点滴を入れることが出来ませんでした

前日の点滴が残っているのかなと思っていたのですが
先生によると むくみもあるのだろうということでした

点滴のたびに 腸炎の抗生剤も一緒に入れていて
この日は点滴が出来ないので注射しました

翌日は 状況を先生に電話で報告しながら
点滴するかどうか 往診するかどうかを決めていくことにしました





そして 12週目の1日目になるはずだった
2009年5月17日(日)

この日のことは こちらをお読みいただけたらと思います



みんなで一緒にいられる休日でした
お世話になった先生が もうすぐ外来のみんなの診察を終える時間でした

それが デコが選んだ
デコが自分で決めた 別れの日、旅立ちの時間でした


病院に電話すると 内容を話していないのにもかかわらず
診察でお忙しいはずの先生に すぐに代わってくださいました

そして 診察を終えてすぐに仕度し
看護士さんとともに駆けつけてくださいました

旅立って1時間も経たないうちに
先生に体をきれいにしてもらって
カテーテルをはずしてもらって ・・・

本当に ただ静かに眠っているだけのようでした
まだ温もりのある そんな姿を
先生方にも見ていただけて本当によかったと思いました







これが 積極的な治療を一切しなかった デコの78日間の記録です




ブログにコメントをくださった方
メールや電話をくださった方

応援物資を届けてくださった方

励ましで 又 旅立ちの見送りで
直接デコに会いに来てくださった方

お花やお供えを贈ってくださった方

そして そっとそっと
このブログを読みながら見守ってくださった多くの方々


デコのために 本当にありがとうございました


これからも デコは姿が見えないだけで
いつも一緒にいる 我が家の4番目の仲間です




この記録が一段落したところで ・・・ 今週いっぱいで
ブログ村 の “ 犬 闘病生活 ” のカテゴリーから退きます 

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11週目(2)☆ついに黄疸が ・・・

11週目 * 2009.05.10 ~ 2009.05.16



2009年5月13日(水) 夜、通院で黄疸症状を確認


4月、5月は 天気が安定せず、どんよりした日が多かったと記憶しています
この日も たしか朝から雨が降っていて ・・・
それが夕方4時ごろを境に パーッと晴れて
空気がガラッと入れ替わったのだったと思います
確か 肌寒かったのが、生暖かい強風が吹いて
急にもわーっと蒸してきた感じに ・・・

んー逆だったかなぁ う~ん 急に涼しくなったのか!?
まぁとにかく 夕方天気(気圧)が大きく変わったことは間違いないです 苦笑い


この日は 夜病院で腹水を抜くことになっていたので
少し早い時間に夕食にしました
この日もデコは 美味しそうに 「 ガブガブ 」 したのですが
ちょうど食べる頃に その “ 大気の大変動 ” があって ・・・

少しして そろそろ病院へ向かう準備を始めようかな、と思ったとき
デコの様子が明らかに変わった瞬間を目撃しました


落ちた という表現が、いちばん近い気がします
ガタッ というか ガクンッ というか ・・・
まるで、無理なギアチェンジをした ( シフトダウンした ) 感じ

えっ ナニ今の!? って思わず声に出しそうになるくらいの
目で見てハッキリとわかる変化でした


といっても、そのあとデコが苦しみだしたとか
気を失ったとかいう事ではありません
“ 落ちた ” あとも、それまでと見た目は変わりませんでした


じゃあ なんで “ 落ちた ” と思うのか
何を根拠に “ 落ちた ” と感じたのかと聞かれても
うまく説明できないのですが ・・・
このとき感じ取ったことに間違いはなく
ちょっとフシギな感覚でした、としか言いようがありません
強いて言えば その瞬間 「 ボーっとした 」 という感じでしょうか


そしていたって落ち着いた様子で 病院へカートでGO GO矢印


まず先生にその時の様子を報告すると
先生はデコの歯茎の色を確認しました

そして あぁ ・・・ 黄疸の症状が出てきてますね と


その後診察しながら

デコちゃんは本当によく頑張っていますが
黄疸が出てきたことからすると
この先3~4日が勝負になるんじゃないかと思います


とおっしゃいました



腹水を抜いているときも 無抵抗というか、されるがままというか ・・・
それまでとは少し違う様子だったみたいでした

貧血がだいぶ進んだとき 以来の血液検査でも
ハッキリと黄疸症状の数値が出ました

正常ならほんの僅かな総ビリルビン ( T-Bill ) の数値が
2.0まで上がってきていました

でも、電解質はまだ正常だったし
貧血もまだかろうじて20%台をキープしていたし
それ以外の数値も ( 異常値はあっても ) それほど悪いものは無かったので
デコがあと3~4日しか生きられない というのが信じられませんでした


前任の先生の “ あと1ヶ月、というのも欲張りかもしれない ”
という余命宣告から始まって
後任の先生の “ 5月は迎えられないだろう ”
“ ゴールデンウィークを最後まで過ごせるか ” といった予測を
これまでことごとく打ち破ってきたデコです

最後の最後に 先生の予測が見事ピタリ当たるとは ・・・




11週目(1)☆虹の橋を渡る前の、腹ごしらえだったね!

11週目 * 2009.05.10 ~ 2009.05.16



2009年5月10日(日) 夜、往診で点滴


6日(水)に往診が始まってから
毎日先生と連絡を取って デコのその日の状態によって
往診で点滴を入れるか 通院で腹水を抜くかなどを決めていました

この日は 2日前に腹水を抜いたばかりなので往診だったのですが
カテーテルの中の尿の状態がおかしいことに気付き
先に電話で相談しておいたので
点滴と一緒にその薬を注入してもらうことが出来ました


カテーテルは 一見すると痛々しいのですが
本犬にとっては 痛くも痒くもないそうです
尿意はあるのに 歩けないデコにとってみたら
快適といってもいいくらいみたいで ・・・
でも、どうしても 膀胱炎になりやすくなってしまうのだそうです

カテーテルの中に 白い粒のようだったりフワフワしていたりといった
フシギな物体がたくさんあるのに気付いて相談したのですが
それは膀胱炎になりかけ ( または膀胱炎 ) の症状らしいです

かなり高価なのですが ・・・

と言いつつ、先生が勧めてくださったのは
1週間~2週間持続するという抗生剤
正直、2度目の投与はないだろう ・・・ と思ってしまいました
とにかくそれをお願いしたのでした

ただ 副作用があって
もしかしたら吐き気がくるかも、ということでした

予想通り その日は夜中ずっと
デコは吐き気と闘わなければなりませんでした
少しずつ食べ物を口に入れられるようになっていたとはいえ
吐くほどの量でもなく とても苦しそうでした

背中をさすりながら コクリコクリと私は居眠り ・・・
苦しそうに上体を起こすデコにハッとして 時計を見ると
だいたい15分ずつ進んでいました
だからデコは 一晩中眠れなかったのでした

空が白んできた頃 やっと納まったようで
それから朝ごはんの時間まで デコは久しぶりにグッスリ眠ったように感じました


翌日は先生がお休みなので 何もなければ往診もお休み
そのため 500ml 点滴を入れました






2009年5月12日(火) ますます食欲UP☆夜は往診で点滴


そろそろ腹水を抜いたほうが良いね などと話しながら
この日も 400ml 点滴を入れました
前日に続き この日ますます食欲が復活して
体調も全般的に上がってきている感じがしました

このまま 寝たきりでずっと生きるんじゃないか?
それもいいね、なんて思いました
食べてくれることは 私にとって、何よりの救いでした

食べても食べなくても それがその時のデコであり
そのデコのそばにいてあげることが
そのデコと穏やかに時を過ごすことが
デコにとっては救いだったのだと 今は思えるのですが
このときは わかっていつつも
ただそばにいることは 何もしないでいるのと変わらないのではないか
どうしてもそんなことも一緒に浮かんでしまっていて ・・・

デコが食べてくれると そんな気持ちが和らいだのでした


この日の朝のデコです







ちょっと奇妙な というかなんというか ・・・
食べ方 ( ・・・ 飲み方? ) に驚いた方いらっしゃるんじゃないですか?
私は 最初かなり驚きました ( もっと元気だったときの食べ方に )
バーニーと ぜんっぜん違うから!


このときは 確かに一口一口が必死なんですが
元々デコはこういう食べ方 ( 飲み方 ) する仔だったんです

実は ペロペロする ( 舐める ) ってことが出来ない仔だったんですよ 顔文字


食欲が落ちてきたときに ペロペロ ができれば
ペースト状、クリーム状の高カロリーなものを舐めてもらうってことができたのに ・・・

自力でお皿や手から舐められなくても
シリンジに入れて 口のそばに持っていって
ペロペロさせることも出来たわけです


だから、元気でガツガツごはんを食べていたときも
お皿が 洗ったみたいにキレイ キラリ になることはなく ・・・

他犬が口つけたものは てんこ盛りのご馳走であっても食べられなかったのに
いつの間にか逞しくなったバーニーが
こっそりデコのお皿をきれいにしてくれていました ( 笑 )




さてさて、 ↑ の ガブガブ のあと
さらに食べ続けたデコです

こちらの動画は初公開です ( 笑 )






途中食べられない日もありましたが
結局 亡くなる前日まで
こんなふうにガブガブしたデコでした

旅の終わりに ・・・
rainbow 虹の橋を渡るのって体力使うらしいですから!rainbow
なんて 頑張って食べていたのかもしれませんね



10週目(2)☆カテーテル挿入

10週目 * 2009.05.03 ~ 2009.05.09



2009年5月7日(木) 丸一日排尿できず、病院へ


前日の朝に歩けなくなって
夜は初めて往診をお願いして 点滴を入れていただきました
そもそも トイレに行った後に歩けなくなったのでしたが
その後 水分をろくに摂らなかったこともあり
トイレに行くことはありませんでした

しかし ・・・
点滴をいれた後にも いつまで経っても
そんなそぶりを見せず ・・・

歩けないから ひょっとして我慢しているのかな?
と思いながら様子を見続け ・・・ ているうちに、夜が明けてしまった 汗


うーん、どうしたものか と思いをめぐらしつつ
この日から平日モードに戻った我が家は
朝からバタバタと 慌しく時間が過ぎて行きました


デコは 体調は悪くなさそうでした
その見立てどおり 5月に入ってから全く口にしていなかった食べ物を
この日 ついに口にしました

そのまま水もガブガブ飲んで 尿意をもよおしてくれたら ・・・

という淡い期待は玉砕 。。。
そうこうしているうちに 本当に丸24時間経過してしまいました


この日は病院が休診日なので いつもの先生はお休み
とりあえず病院に連絡して その後の対策をとることにし
当直の先生に相談したところ
腎機能が低下して 尿自体が作れなくなっていると危険なので
連れてきてくださいとのこと

カートに寝かせて 病院に向かいました




到着すると 直前に急患が入ったらしく ・・・
飼い主さんたちが 懸命に名前を叫んでいるのが
奥の部屋から聞こえてきました

先生は 心臓マッサージを繰り返している様子でした
病院に到着したときに 既に心肺停止状態で時間も経っていたようで
蘇生はもう無理だと くり返し説明しているのですが
飼い主さんたちは どうしても受け入れられず、という様子でした


近い将来 デコもこうして運び込むことになるんだろうか ・・・
そのとき、デコの最期を 私にはすんなり受け入れることができるんだろうか ・・・
そんなことをぼんやりと考えながら 1時間ほど待ちました





振動でもよおしたらしく 病院に向かう車の中で
すこしおしっこが出ていたデコ
それならば心配ない ということでホッとしつつ

この先 立ち上がれないデコちゃんのQOLを考えると
尿カテーテルを入れてあげたほうが良いと思いますよ


という先生のアドバイスで その処置をしていただきました



尿カテデコ

 





5月8日(金) 4回目の腹水抜きで病院へ


この日は 700ml抜けました
そして皮下点滴は 400ml入れていただきました

もう、腹水を抜いても 体型は全然変わりません
先生が体を触って 腫瘍(肝臓)の大きさを確認
この頃には その大きさは後ろ足の付け根あたりまで達していました



往診待ち6
腹水を抜いた翌日で ・・・ このお腹です






5月9日(土) 夜、往診で点滴


7日に、一週間ぶりに 何粒かフードを食べるようになってから
少しずつ食べられる量が増えていったデコ
とはいえ 一日の必要摂取カロリーには遠く及ばず
いよいよ 骨と皮 の状態になっていました

皮下点滴は 皮下脂肪に針を刺して入れるのですが
脂肪がほとんど無く
先生は 点滴を入れる場所を探すのに苦労するほどでした
僅かに残っている筋肉に 針が触れてしまって
デコが痛がって 顔をゆがめることもありました

結局この日は 目標の400mlは入れられず
少し残して終了しました



往診待ち5




歩けなくなってやっと、何かを吹っ切ったように もしくは諦めたように
デコは “ 人の手 ” を受け入れてくれるようになりました

いよいよ 最期の週に向かいます

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10週目(1)☆ついに歩けなくなったデコ

10週目 * 2009.05.03 ~ 2009.05.09



2009年5月3日(日) 3度目の腹水抜きで、病院へ


腹水を抜くときは エコーなどを見つつ
デコの様子を絶えずチェックしながらの作業になるため
いつも奥の部屋で処置をし
その間 私たちは待合室で待機していました

この日は いつもよりずいぶんと待たされ
時間がかかっているなぁと すこし心配になるくらいでした

終わったと呼ばれ 診察室に入ると
抜いた腹水を先生が見せてくれました

もう その量の多さといったら!
普段より長く待たされたのは当然でした
10日足らずで 2リットルも溜まっていたのです
そのうち 自然に抜けた1.9リットルが
今回の腹水の量でした


帰宅後 久しぶりに
ものすごい勢いでガブガブと水を飲んだデコの姿に
腹水が溜まりすぎて
苦しくて水すら飲めなくなっていたことを 思い知らされたのでした


前回の腹水抜きのとき
1週間もすると 10%台に突入してしまうのではないかと予測された
貧血の度合いを示す HCT ( PCV ) の値ですが
その後歯茎の色は 僅かながら赤みが戻った気がしていたので
先生に状態を診てもらったところ
まだまだ大丈夫だろうということで
この日は血液検査を見送ることにしました






2009年5月4日(月) 最後の自力歩行の散歩へ


腹水を抜いて 水は飲めるようになったものの
相変わらず 食べることは全くしなくなっていたデコ
1日中クレートの中で横になる日々 ・・・
出てくるのはトイレのときだけでした
( 誘えば、散歩は喜んで行きます♪という感じでしたが )

こうなると この先いつ歩けなくなるかわからない
という所まで来ていました
認めたくはないけれど
歩けなくなる日がそう遠くないことを
いよいよ覚悟しなければならないときが迫っていました


1日中 薄暗いクレートの中でつまらない時間を過ごすくらいなら
歩けなくなったときはそのときだ!と
デコを気持ちのよい場所に連れ出すことにしました

車に乗ることは 体力的には確かにキツイのですが
病院までの距離なら ハァハァもせず、なんとか耐えられるので
ほぼ同じ距離の 以前デコがとても楽しく歩いた場所 へ


食べられなくても2


この時の様子は →→→ コチラへ!


懸命に大地の匂いを嗅ぎ とても楽しそうでした
ただもう、立っているだけでやっとの状態で
フラフラと体勢を崩しては
べちゃっと本当につぶれるように へたり込んでしまいました
それを何度も何度もくり返し ・・・

でもね 自力で立つんです
決して手助けしてはいけないんです

それが デコのプライドでした



このとき 思い切って連れ出して
本当によかったと思います

正真正銘 これが最後の自力歩行での散歩になりました






2009年5月6日(水) 朝、ついに立ち上がれなくなる


朝食の支度をしていると
デコがクレートから出て トイレに向かいました
この頃には トイレひとつとっても
大仕事になっていたデコでした

本当に やっとやっと、歩いていたので
トイレにたどり着く前に ひと休みもふた休みも必要になるときがあり
また 用をたした直後 ( または最中 ・・・ ) に
その場で ( トイレシーツの上で ) へたり込んでしまうときも多々ありました

散歩中の “ へたり込み ” 同様
こういうときにも 助けてはいけないのです ( 苦笑 )


時間がかかろうとも 人の力は借りない、自力でなんとかする ―


それが デコに残された唯一の “ 心の糧 ” のような ・・・
その部分を黙って認めることで
デコはかろうじて自尊心を保てているように感じました


もちろん シーツの上だった場合
体が汚れてしまうこともあるので
そのときは抱き上げて 綺麗にしてあげるのですが
そのまま抱えてクレートに連れてきてしまうのではなく
すぐそばに 下ろしてあげるのです
そしてしばらくすると デコは自力で立ち上がって
クレートに帰るのでした


ただ、この日の朝は それが出来ませんでした


体を綺麗にし、シーツの脇に デコを横たわらせて
私はその場を離れました

そして仕度が済み 私たちは朝食をとりながら
デコの様子を見守っていました


でも 動かない ・・・


普段なら 10分程度じっとして体力を回復させた後
おもむろに立ち上がるデコでした



少しだけクレートに近づく場所にデコを移動させ 私たちは静観 ―
これを繰り返すこと数回


何度繰り返しても 何分待っても
結局 ふたたび自力で立ち上がることはありませんでした


あの瞬間を思い出すと 今でも悔しくて涙が出ます

デコは懸命に頑張っているのに!
情け容赦なく デコから何もかも奪い去っていく病魔 ・・・



もうダメだね


と 仕方なく私たちも決心し
オーナーがデコを抱きかかえて クレートのそばまで運びました



歩けなくなったとき
デコ ・・・ 「 いやいやっ! 」 ってしてるみたい
身も心もボロボロで デコが泣いている気がしました




食べられなくても3



こうして落ち着くまでに 気付けば2時間が経過していました



このあと 歩けなくなったことを
先生に電話で報告しました
なんとか5月は迎えられたものの
連休を最後まで過ごせるかどうか?と感じていた先生は

デコちゃんの負担を考えて これからは往診しましょう

と提案してくださいました
そして このあとほとんど水も飲まなかったので
この日の夜 初めての往診で
400ml の皮下点滴をしていただきました








たぶん先生は このとき 「 あと数日 ・・・ 」 と思っていたのではないかと 。。。
でも、やっぱりデコは そんなにヤワじゃなかったのですよ

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9週目☆腹水が急激に溜まった1週間

9週目 * 2009.04.26 ~ 2009.05.02



いつしか デコの生活リズムは
夜型に移行しつつありました
午前中は まず “ ほぼ100% ” と言っていいほど
食欲不振で寝ている日々で
午後になって ようやく起き出してみて
かなり調子が良い時は すこし何かを口にする
出来ないときは そのまま夜~深夜になって
もしくは 翌明け方近くになって
急に元気も食欲も出たよー ビーグル(しっぽ)
なんてこともありました


デコが最初の余命宣告を受けた 3週目の終わり から
私はデコの近くで寝るようになったのですが
デコは夜中に2~3度起き出して トイレに行く仔でした
トイレシーツに上手に出来るようになってからは
シーツが汚れてしまうと もうそこでは出来なくなってしまうデコだったので
一緒に起きては 用済みのシーツを交換していました

そんなことを毎日繰り返しているうちに
デコが寝返りを打つだけで 気配を感じて起きるようになっていたので
そのときに起き出して
いろんな種類のフードやらお肉やらをデコに差し出し
少しでも食べてくれることに賭けていたのでした



後悔3
こんなふうに “ お店やさん広げる ” のを、日に何度も ・・・



とにかく ほんの少しでもいいから食べてほしい
私たちはその一心で 必死にキッカケを探りました

そして 青空ランチ をしてみたり

まぐろ祭り を開催してみたりしました



食べられなくなっても 散歩には出たがるデコ
寝てばかりの毎日での 唯一の楽しみという感じだったので
その楽しみを奪うことはしたくなかったのですが
食べないで歩き回るので どんどん体力を消耗してしまいます

そして体力が落ちてくると 腸炎がどんどん悪化し
お腹が緩いことで 更に体力を消耗するという
悪循環に陥ってしまっていました



それでも なんとか5月を迎えられたデコ
2度目の余命宣告でも 5月は無理だろうと言われていましたが ・・・



こうやって 次々と先生の予測を裏切って
淡々と生きていたデコでしたが
5月に入ると同時に 本当に、何も食べられなくなっていきました
そして 水すら飲めなくなってしまったので
腹水を抜くか、皮下点滴で水分補給するか
とにかく先生に連絡を取って 病院に向かうことにしました








前回、2週間で1.1リットル抜けた腹水
今度は10日足らずで ・・・ 驚きの量でした

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8週目☆奇跡の再会

8週目 * 2009.04.19 ~ 2009.04.25



これまでのことが嘘のように、猛烈に食欲が湧き上がった土日を過ぎると
食べる量は また緩やかに減っていきました

ずっと悪い状態だった腸炎は
食べられないでいた間に 腸を休ませることが出来たせいか
これまた嘘のように快復していたので
通院もしないで 久しぶりにノンビリと日々過ごしていました

ただ 先生に定期報告の電話をしたときに
いくら快調とはいえ、そろそろ腹水は抜かないとマズイだろうということになり
慌しい週末を避けて 金曜日に予定することになりました
2週間ぶり、2度目の腹水抜きです






2009年4月24日(金) 2回目の腹水を抜きに病院へ


予定通り 腹水を抜くために病院に行くことになった日
この日は、デコにサプライズが待っていました

デコにとっての運命の先生
病気を見抜いてくれた前任の先生との お別れ から
ちょうど1ヶ月後のこの日
デコが会うことは もう二度とないだろうと思っていたその先生が
病院に立ち寄ってくださったのです


実は 前の週に電話でお話ししたときに
この日に用事で病院の近くに行く予定がある と聞いていたので
デコの通院が確実になった時点で改めて連絡し
無理を言って 病院に寄っていただいたのでした



以前は 大好きな先生の顔を
いつまでも見上げているデコでした
この日はどんな風に先生のことを見つめるのだろうと
ちょっと楽しみにしていた私

ここで私は デコの強さを見せ付けられることになりました


気のせいかもしれないし 思い込みかもしれないし ―
でも、私には デコが先生に別れの挨拶をしたように見えました

最初からもう、どこかよそよそしいというか ・・・
以前のように 先生に身を預けるような感じではなく
撫でてもらっても 満足そうな様子でもなく ・・・


しばらくじっと撫でられていましたが
先生の顔を見上げた次の瞬間
デコはスーッと自分からその場を離れました

まるで
もう大丈夫ですから
先生には心配かけませんから

とでも言っているかのようでした


本当のところはどうかわからないし
このとき 先生がどう感じたのかもわかりません
でも なんというか
「 運命の人 」 だったはずの先生が 大好きだった人が
もはや 「 過去の人 」 になっている?というような素振りに
“ 今を生きる ” 犬の強さを感じずにはいられませんでした





前回の腹水を抜いてから 3日後には
500~600ml 溜まっていそうだったデコでしたが
2週間ぶりのこの日に抜けた量は 結局1.1リットルでした

抜いた後のデコは とても足取り軽やかで
体はずいぶんと楽になったようでした
ただ、病院が嫌なところになってしまっていて
この頃は 待合室に入るとヨダレが止まらないほど
ストレスを受けていました
そして、帰宅後は 車での移動の疲労と相まって
全身症状は落ちる傾向にありました



そして今回の血液検査で
また一つ 懸念事項が発生

貧血がかなり進んでしまっていました

赤血球とヘモグロビンが 正常値下限を大きく下回り
貧血の度合いを示す ヘマトクリット ( HCTまたはPCV ) の値が
2週間で約9%も急降下してしまいました


デコの歯茎を見た瞬間 先生は 「 白いな ・・・ 」 と呟き
血液検査の結果は 案の定 といった感じでした

このときの白さは
前の週に 私が慌てて病院へ駆け込んだとき と
同じような状態でした


この日の デコのHCT数値は 23.4%
先生は 今後1週間で10%台に突入するかもしれない と言われました

一般的に 生死の境目は10%前後とされているはずなので
10%台というのは かなりひどい貧血状態です


それでも 強い仔は頑張れるんですよね ・・・
相当頑張ってるよね デコちゃんも ・・・


先生はそう言って これだけの状態であっても
( 肝障害は起こしているけれど ) 肝機能がしっかりとしているデコを
本当に良くがんばっていると 褒めてくださいました








デコの底力5
腹水を抜く2日前のデコ




体型の変化12
腹水を抜いた2日後のデコ 足取り軽やか♪





この腹水を抜いた日から デコは
車での移動時にハァハァすることがなくなりました
たまたま涼しかったからかな?と思ったのですが
どうもそうではなく ・・・ ちょっと不思議です

車に揺られること自体が 体力的に厳しくなってきてはいたものの
息苦しくなくなっただけでも 良かったと思っています



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7週目(3)☆デコに奇跡をもたらしたもの

7週目 * 2009.04.12 ~ 2009.04.18



2009年4月17日(金) デコが再び食べ始めた日

この日は ついに 「 ほぼ何も食べない 」 日となりそうでした
朝から何も受け付けず、口にしたのは
たったふたカケラの クッキー片だけでした

それが、日付が変わる時間が近づいた頃
まるで奇跡のように思える出来事が起こりました

そしてそれは 週末ずっと続いていきました


その時のことは ぜひこちらを読んでいただければと思います
       ↓ ↓ ↓
      コチラです



こうしたデコの変化を引き起こしたもの
それは いちばん近くにいる私たちの気の持ち様と
デコを気遣ってくださる方々の思いにほかならないと確信しました





実はこの日 執事さん から直接パワーをもらったデコ ( もちろん私も )

大丈夫、そのまま淡々と生きなさい という執事さんの言葉に
デコは久しぶりに気持ちが安らいだのではないかと思います



そしてもう一人
デコの病気を見抜いてくれた 前任の先生と
この翌日に電話で話せたこと

デコには 先生の思いも声も
きっと届いていたのだろうと思います





それに対して 私はいつしか
デコにとってプレッシャーになっていたのではないかと
今は思っています
食べてほしくて そのわずかなキッカケをも決して逃すまいと
デコに執拗に迫っていたのではないかと ・・・

私が前向きになれたことで デコはプレッシャーから解放され
穏やかな時を刻めたのかなと思いました




キセキの勢いで
このキセキを逃すまいと ( 爆 ) フードとともに、鴨煮に似たシーチキンと
喉ごしの良さそうなものを調達していました ←ね、プレッシャー ( 苦笑 )
( 結局全て拒否されました ・・・ )






前回の腹水抜去から丸一週間
抜いて3日で500~600ml 溜まっているという経過 からすると
本来はもう抜かなければならない時期のはずでしたが
このまましばらく様子を見ることにしました

病院までの15分の移動でも辛くなってきていたデコは
このとき 脈拍が160回/分 まで上がってきていました

呼吸も だいぶ速くなっていましたし
とにかく 食欲が戻ってきて元気にしている上向きな状態を
出来る限り維持したいと思ったので
先生と相談して 2~3日に一度は経過報告をしながら
見守っていくことにしました






更に翌週、デコにとって夢のような出来事が ・・・

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7週目(2)☆私の「どん底」の日々

7週目 * 2009.04.12 ~ 2009.04.18



2009年4月15日(水) 貧血!と慌てて病院へ

この日は 夕方から大事な会議が入っていて
出かけねばならなかったので
すこし早めに夕食をとらせました

日ごとにデコの食欲は落ちてきて
一昨日よりも昨日 昨日よりも今日というふうに
全身症状も、少しずつ低下しているように感じていました


この日の会議は 長引くことが予想されたので
おそらく留守番の時間は4時間くらい
帰ってきて何かあったら ・・・ と思うと
本当に心配で心配で仕方ありませんでした


そんな気持ちでデコを見ていたからかもしれません
デコの歯茎が 白くなってきているように感じました

向きを変え、光を当てて 何度も何度も確かめました
真っ白ではないけれど 明らかに赤みが薄くなっている気がしました

でも、まだ大丈夫だろうという気持ちもありましたが
翌日は休診日なので それもとても不安な要素でした


5分 10分 15分 ・・・
考えて考えて考えて
結局会議はキャンセルしました

もしこのまま出かけてしまって 万が一の事があったら
本当に悔やんでも悔やみきれない
きっと一生 自分で自分が許せないだろうと思ったから

これまでの6年間、無欠席でその会議に出てきていたので
こういうときくらいは休ませてもらおう、と ・・・


キャンセルの連絡と同時に 病院にも電話して
すぐに病院に向かいました

病院では 緊急体勢を整えて、という感じに
私たちを待っていてくれたのですが
結局はそれほど切迫した状態ではなく ・・・
苦い抗生剤の代わりの注射と
食欲が少しでも出るようにという
食欲増進の注射を打ってもらって 帰って来ました


翌日には ついに牛肉も全く食べられなくなってしまいました
前の週末においしそうに食べた鴨煮を 今回も口にしてくれて
この日の摂取カロリーは 数十キロカロリーほど
ゼロでないだけいいか、という状態でした






日々 常に私の頭の中はデコのことでいっぱいでしたが
特に 「 食べない 」 ことに関して
精神的に追い詰められていくような時期でした

いつからか 私の中で
ある種 強迫観念のようなものが芽生え始めていました
それは 
デコの寿命は肝臓が壊れたときであって
それ以外の理由は認めない
 というもの

肝臓が なんとか持ちこたえているというのに
食べられなくなったといって 何もしないでただ黙って見ているのは
私が餓死させるようなもの ・・・

そんなふうに思いながら
どうすることも出来ない焦りと苛立ちが
どんどん私を支配していきました


デコを見ていて何より辛いのは
「 食べたい 」 という気持ちがあるのに食べられない ( ように見える )
ということだったので
こんな日が続いていくぐらいなら
一日でもいいから好きなだけ食べられる体にしてあげたい
仮に そのせいで次の日に死んでしまってもいいから

とも思うようになりました
( ↑ の寿命の定義と、すこし矛盾するのですが ・・・ )


こうなってくるともう
診療自体にも 不安が広がってきます
飲まない抗生剤を 今後どうして行くべきか?
腹水は 抜いたほうがいいのか?温存すべきなのか?
通院自体、もう限界じゃないのか? ( デコの様子から )


かなり弱ってました ( 苦笑 )






そんな中、信頼する方々と直接お話しすることで
私はまた前進することができるようになりました

そして デコにも奇跡の瞬間が
やってくるのでした



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7週目(1)☆2度目の余命宣告

7週目 * 2009.04.12 ~ 2009.04.18



2009年4月14日(火) 匂いに神経質になってきた

段々と、しかも急激に 食べ物が喉を通らなくなってきたデコ
週末に腹水を抜いてきた後も
結局それほど食欲は戻らないまま
どんどんと 「食べたいけど食べられない」 という状況になって行きました


デコたちのごはんの仕度を始めると
クレートから起き出して トコトコやってきます
そしてごはんを差し出すと いかにも食べそうに顔を近づけるのだけれど
そこでストップ となってしまう ・・・


そして 食べられるものは
遂に牛肉だけになってしまいました
それを指でつまんで また手のひらに乗っけて
食べさせていたのですが ・・・

他の「何か」を一度でも触ってしまうと
そのニオイが気になるらしく
牛肉すら 口をつけなくなってしまうようになりました



腸炎がずっと良くならないままで
粉の苦~い抗生剤を飲み続けなければならなかったのですが
この頃になると とても匂いに敏感になってきたデコは
薬も拒否するようになりました


2日間抗生剤を拒否したせいで
ますます腸炎がひどくなってきてしまったので
この日は病院で注射してもらうことにして
その後は僅かな可能性に期待して
粉から錠剤の抗生剤に変えてみることにしました




ここではもう一つの選択肢として
薬を飲ませることを諦めて
毎日注射に通う という方法もあり、少し悩みました

正直、注射になると かなり費用負担が増えます
そして この頃デコは、車酔いなのか
病院までの たった15分の時間でさえ
ハァハァと息が上がるようになってきていたので
毎日の通院の精神的な負担を考えても
注射の選択肢を迷わず採る ということが出来ませんでした

それで とりあえず錠剤に変更 ・・・




腹水を抜いて3日
エコーで改めて確認してみると
既に500~600ml 程度溜まっているだろうとの事

たった3日で ・・・

また次の週末に 抜かなくちゃいけないかもしれないという様子でした


そして 週末に抜いた腹水の成分を調べていただいた結果から
先生は もしかしたら、少しずつ肝臓が崩れ始めているかもしれない
という見解を示されました

そうなるともう いつ大出血するかわからないし
いつ貧血を起こしてもおかしくないという状態 ・・・ 

そして、前任の先生の 最初の余命宣告よりは伸びるにしても
デコが生きて5月を迎えることは難しいだろうと言われました




食べたくないんじゃない








この週、デコの体調に比例するように
私の精神状態も急降下していきました
迷い、悩み、かなりボロボロでした

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6週目(2)☆初めての腹水抜き

6週目 * 2009.04.05 ~ 2009.04.11



2009年4月11日(土) 朝ごはんが食べられず、腹水を抜くことに

この日の朝 デコは初めてごはんを完全拒否しました
でも 「 食べたくない 」 というのではなさそうで
ごはんの仕度をすれば クレートからトコトコ歩いてくるし
目の前に持っていけば 顔を近づけます
でも ・・・ 食べられない がっくり


ついにこの日が来たか と
いろいろと試しつつ 買いだめしておいたウェットフード類を軒並み開けるも
まったく食べられず ・・・

今日のところはコレが最後!と開けてみた
鴨肉のスープ煮のパウチが当たりで やっと食べてくれた!
ここまでの所要時間 1時間半 う~ん
そして摂取カロリーはほんの僅か ・・・


ということで 先生と電話で相談し
お昼休みを使って 初めての腹水抜きをすることになりました



腹水5
桜が舞い散る とても穏やかな日でした




前日のエコーで 既に1ℓ は溜まっているであろうと推測される腹水
そのくらいの量で、普通の腹水なら ( 腹水の成分がドロドロの血でなければ )
15分くらいで抜けるという説明でした


( 診察室の ) 外で待つようにということだったので
満開の桜が はらはらと散り始めた中を
バーニーと散歩して待つことにしました


腹水7



本当に15分ほどで 先生が呼びにきて
デコの様子を教えてくださいました

恐怖なのか緊張なのか はたまた苦痛だったのか
針を刺す瞬間は キャンッ と声を上げたとのこと
デコのそんな声は 私たちは最期まで聴くことはありませんでした
すぐに自力で歩いて 私たちの目の前にやってきたデコですが
ショックだったのか ちょっとボーっとした感じで
明らかに元気がなさそうでした


やっぱり それだけデコちゃんにとっては
腹水を抜くということはストレスになるのですよね



との先生の言葉に
QOLの維持・向上の難しさを突きつけられた気がしました



その後 お願いしておいた
抜いた腹水を見せてもらいました

担当の先生にもよるのかもしれませんが
普通はそのまま処分してしまうようでした
確かに あまり気分の良いものではないので
「 本当に見ます?大丈夫ですか?? 」 と先生 ( 苦笑 )

出来うる全てのことを見ておきたい
知っておきたいという気持ちだったので
( 本当に、デコの手術なら直視できると思いました
ドラマのワンシーンなんかはとても見れないけど )

腹水くらい 何てことないという気分


持ってきてもらい 本当に1ℓ 抜けたことも確認できました
薄紅色の なんともフシギな液体でした





このあとは 1週間を目安に
お腹の張り具合と デコの調子、食欲などを見ながら
腹水を抜き続けることになります


デコの場合 ・・・
腹水を抜いて お腹が空っぽになったということで
元のように食欲が戻ってきたということもなく
逆に 大事な栄養分 ( たんぱく質 ) が抜けてしまって
一気に体力が落ちてきたということもなく
なんとなく、でも確実に 体調は悪化していきました


いよいよ 腫瘍との直接対決が始まる という段階でした









言うなれば、第一部が終わった感じ?
忙しいので1週間ほどお休みします zzz... ← 寝てどーする 汗

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6週目(1)☆いよいよ腹水が1リットルに

6週目 * 2009.04.05 ~ 2009.04.11



腸炎の具合があまり改善されないため
直近の週末から 少しだけ抗生剤の量を増やし
また 意識して多めにしていた、ごはんの脂質を落とすことにして
様子を見ていくことにしていました

一時はパッと快方に向かうのですが
ほんとに瞬間で またもとの通り、お腹がゆるゆるになってしまいます


そうこうしているうちに 少しずつ食欲が落ちてきたデコ

ドライフード大好きなデコなので 少しでも負担がかからないようにと
お腹の中で急に膨らむのを防ぐために
お水でふやかしてあげていたのですが
どうも味が落ちるらしく 食いっぷりが悪くなってきました

ドライフードそのままでは まだ食べてくれたので
「 ごはんの時間 」 という概念は捨てて
食べられるとき ( 寝ていないとき ) に
ポツポツと何粒かずつ 食べさせるようにしました





この週の真ん中過ぎ 4月9日 ( 木 ) は満月で
その夜を境に まるで犬がかわったかのように
デコは食欲をなくしていきました
ただの偶然かもしれないけれど 月の満ち欠けって
やっぱり体に影響するんじゃないかと思った出来事でした







2009年4月10日(金) 腹水の量のチェックで通院



腹水4
                   推定1ℓ 腹水が溜まった状態 ↑



この1週間で 体重はさらに700g 増えていました
お腹も見るからにパンパンで
どう考えても腹水がかなり溜まってきている様子


増量とは裏腹に 食欲が落ちてきていること
そして 腫瘍が勢力をつけてきていることで
思わず先生もため息ついてしまうほど
一気に筋肉が削げ落ちてきてしまっていました



この日も、なんとか食べた朝ごはんを 直後に吐き戻してしまって ・・・
せっかく頑張って食べた ( 飲んだ ) 苦~い抗生剤も吐いてしまったので
注射で同じものを入れていただきました

腸炎を引き起こしている 「 悪い菌 」 の数はだいぶ減ったものの
症状としてはあまり改善しておらず
腫瘍の影響だと思われるので この先も
劇的な改善は期待できないだろうということでした



エコーで腹水を確認すると どうやら1ℓ 程度溜まっていそうだということ
元気ならば、もう少し待ってみる というのでも良し
ただ 食欲が落ちてきていることと
その日の朝ごはんを吐き戻したことを考えると
お腹が苦しくなっている可能性が高いということで
翌朝までのデコの体調次第で 腹水を抜く日を決めることにしました

もしも翌朝 食べられないようであれば
先生のお昼休みの時間を使って 抜いてくださると ・・・

普段から とても混んでいる病院なのですが
時期が時期 ( 狂犬病の予防接種が始まりました~ 献血
しかも週末なので 休み時間返上でもしなければ
先生には とてもデコにじっくりと向き合える時間など無く ・・・

この先も 本当にバタバタな毎日を送らせてしまうことになります

 




しつこい腸炎2

デコは、お腹をユッサユッサと揺らしながら
ノンビリと大好きなお散歩を 毎日楽しんでいました
この頃には よく妊婦犬と間違われました







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5週目☆腹水が溜まり始めた

5週目 * 2009.03.29 ~ 2009.04.04



まだ食欲もあり とても元気なデコ
今のうちに楽しいことをひとつでも多くやっておこう!と
病院の近くにある自然豊かなスポットへ お散歩に行きました

その時の様子は →→→ こちら!


腸炎を治すために出た粉薬が とても苦いということで
病院でアドバイスいただいたとおり
オブラートに包んで それにウェットフードを塗って
飲ませて ( 食べさせて ) いました
この頃はまだ 食欲旺盛だったので
ウェットフードの美味しさに釣られて パクついていました

でも なかなか改善は見られず ・・・


食事は とにかくドライフードが好きなデコで
でもこの先のことを考えると いろいろなものを試しておきたく ・・・
そして 腫瘍のエサにならないようにと
たんぱく質と脂質が多め ( 炭水化物控えめ ) のごはんを
手作りしたり ウェットを混ぜたりしていました

( お腹をこわしているときは 本来は脂質控えめがいいです )


少しずつ筋力が衰えてきているのに対し
どんどんお腹が大きくなってきているので
歩くのにもバランスが上手くとりきれずに
だんだんと床が滑るようになって来ました

この先どうするか 考えながら
とりあえずの緊急措置で 靴下を履かせてみたりして ・・・

この頃には トイレと食事以外
ほとんどの時間をクレートの中で過ごすようになっていたので
まぁとりあえず靴下で大丈夫そうでした





2009年4月3日(金) 腹水が溜まり始めたことを確認

この日は まずは検便で腸炎の状況を確認
まだかなり状態は悪いようでした

少し前に 耳にハゲが出来ていることに気付き
先生に診ていただいたところ
免疫低下で カビが繁殖し、ハゲてしまったのではないかということ

腸炎にしても、この耳にしても 腫瘍によるストレスが原因だろうということです



その後エコーで腹水のチェック

このとき初めて 確実に溜まってきていることが確認できました
推定で 200cc 溜まっており これから先は
毎日そのくらいずつ溜まっていくであろう ということでした

腹水は 溜まりすぎると苦しいので
デコにとって良いことではありません
でも一方で お腹に針を刺して腹水を抜くという行為自体も
その危険性やストレスを考えると
決して デコにとってとても良い ということでもありません

また 腹水には
生きるために欠かせない たんぱく質 が
多く溶け出している可能性が高く
抜いてしまうことで 体内の栄養分が一気に吸い取られてしまうことになり
元気を奪い取る = いのちを縮める ことにつながる
ということも 知っておかなければなりません



私たちが考えるベストは、決して延命第一ではなく
延命のための痛い思い、苦しい思いは デコにさせたくないということ
その気持ちに変わりはありませんでしたので
こうした説明を聞きながら
デコのQOLの維持・向上を最優先したいということを
改めて先生にお伝えしました

デコちゃんが辛くない ベストな時期 を見極めるのは
とても難しいけれど、なんとか探りつつ
腹水を抜いていくようにしましょうね


とおっしゃってくださいました

1ℓ を目安に 1週間単位で経過を見ていきましょう
ということになりました



また、1週間前に 一気に正常値下限ギリギリまで落ちてしまった
HCT ( PCV ) の数値ですが
3.5%減と 下降が少し緩やかになっていて
とりあえず急激な貧血の心配はないだろうということで
少しだけホッとしました




先生の予測は見事で
このあとグングンと腹水が溜まっていくのでした





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( この日の朝の出来事 )

普段の生活の中で デコが吠えることはあまりなく
最初の3日間 全く声を聞かないほどでした

そんなデコが、目いっぱい吠える対象は 猫と子供
このときも いち早く ( バーニーよりも先に ) 猫の気配を察知し
寝ていたクレートから飛び出しました

そんなデコの声をお聞きください♪
( 甲高い声の主はバーニーです )














4週目☆先生の交代、進む貧血

4週目 * 2009.03.22 ~ 2009.03.28



2009年3月25日(水) 運命の先生とのお別れ


病気を見抜いてくれた デコにとっての運命の先生
実は この日が最後のお勤めでした
今は遠いところで お仕事されています

デコはこの日も 撫でてもらえてとても嬉しそうでした

デコが会えるのは きっとこれが最後 ・・・
大好きな先生に もう撫でてもらうことはないって
デコはわかっているんだろうか ・・・
そう思うと 切なくなりました


この日もエコーで腹水のチェックをしてもらいましたが
まだ少し溜まっているだけでした

今までのデータと経過を 次の先生に引き継いでいただき
この先も定期的に検査をしていきます





2009年3月28日(土) 顔が黒くなった!と病院へ


3月2日のデコ


今思うと 運命の先生とのお別れがきっかけだったの?という感じなのですが
( いえ、私がごはんの成分比率を変えたからだと思います ・・・ )
週の中ごろから お腹の調子が悪くなってきました
(それまでも ゆるゆるだったことは何度もありましたが
単発もしくは数回で終わっていたように記憶しています )

そして、気付けば デコの顔の一部が黒くなっている!
前日か前々日、たぶん前日のどこかの時点で
こうした変化があったと思うのですが ・・・



気になるので とにかく病院へ ( 苦笑 )
診察を待っている間に とても具合の悪いモノを出したので
それも一緒に検査してもらうと 腸炎とのこと

顔の黒いのは 毛が抜けてしまっていたのですが
顕微鏡で見ても何も発見できないということで ( 菌などはいない )
おそらくホルモンバランスが崩れたのではないかという ・・・

こうやって 次々といろんな症状を引き起こしながら
腫瘍というのは体全体を蝕んでいくものなのだと実感し始めました



1週間前に出た 肝障害を示す異常値がどうなったか
今回も血液検査をしました
GPT ( ALT ) は ギリギリ正常値範囲に下がっていましたが
GOT ( AST ) は 正常値上限を超えてさらに上昇
ALP も 相変わらず正常値上限の8倍以上の値でした

そして今回 先生が注目したのが
貧血の目安になる HCT ( PCV ) の数値
1週間前は 正常値のちょうど真ん中くらいの数値でしたが
たった1週間で 8%も下がってしまいました
正常値下限ギリギリです

このまま数値が下がり続ければ
体の中で出血 ( 溶血 ) が始まっていることを意味しますので
注意深く観察するようにといわれました

これは前任の先生にも言われていた <大出血による貧血>の
前触れなのではないかという意味です

そして1週間後に また血液検査をすることにしました



食欲はまだあり 頑張ってたくさん食べさせていました
胃が圧迫されて苦しいので 少量ずつ
回数を増やす形で 食べさせて ・・・

体重も増え続けていて このときも25日(水)と28(土)の測定で
たった3日で200gも増えていました
ただ 腫瘍にとられていることは明らかでした




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3週目☆最初の余命宣告

3週目 * 2009.03.15 ~ 2009.03.21



積極的な治療をしない方針を決めた私たちですが
だからといって 具合が悪くなっても何もしないとか
病院に一切行かないとか そういうことでは決してありませんで
目安としては2週間に一度程度 血液検査やエコーなどで
デコの健康チェックをしていくことにしていました

2週目までのデコの状態は
とても悪性腫瘍が疑われているとは思えないくらい
毎日元気で 食欲旺盛

気になることを 強いて挙げるなら
時々おなかがゆるくなることと
バーニーと比べて 脈拍がだいぶ速いなぁというくらいでした

脈拍は、1分間に 約140回
デコの場合 呼吸が速くないのであれば心配なしということでした





2009年3月18日(水) 変化に気付いた日

最初から気になっていた 多飲 については
2週目 少し落ち着いたかなぁと思ったものの
3週目は変わらずで 1日700cc 前後
この日は暖かかったせいもあり 1ℓ 以上飲みました


デコは相変わらず元気で
夕方もバーニーと ↓ のように追いかけっこをしていました
( まぁ、追いかけっこというよりは しつこいバーニーから逃げてる?)

*音が出ます!






ただ、夜遅く 大量の嘔吐
4時間半以上前にとった食事 ( ドライフード ) が
ほぼ全量 一部未消化のまま出てきてしまいました

このとき初めて
デコのお腹が大きくなっているような気がして
もしかして腹水が溜まって来ている!? と思いましたが
大量に水を飲んでいるせいかもしれないし 注意深く様子を見ていくことにしました





2009年3月21日(土) 最初の余命宣告

お腹はやはり大きく それどころか
日に日に張っていくように感じられたので
先生に電話で相談して
エコーで確認してみましょうということになりました

早速病院へ行き エコーで診ていただいたところ
腹水はまだ ほとんど溜まっていませんでした
じゃあ お腹の大きいのは気のせいなのかというと、そうではなくて
レントゲンを撮ってみて 肝臓がまた大きくなっていることがわかりました

横から撮ったレントゲン写真なのですが
全体的に白くて大きな塊があるんですね
その白い塊しか目に入らないくらいの 堂々たる存在感です
それが肝臓だよ と ・・・
2週間前 検査入院で撮ったときの画像と比べて
( そのとき既に通常の2~3倍の大きさでしたが )
えーっ こんなに大きくなったの!? という感じでした

肝臓が大きくなった分 胃はさらに圧迫されて押しつぶされていて ・・・
きっと、胃がきちんと働かず また部分的には胃まで到達できなくて 
この前は吐いてしまっていたのかもしれない と思いました

2週間ぶりに血液検査もしてみたところ
肝障害の指標になる GOT ( AST ) と GPT ( ALT ) が
正常値の上限を上回っていて
ALP は 正常値上限の、はるか上 ( 8倍以上 ) の値でした

いよいよ本格始動なんだなと思いながら
現時点で、先生が考える余命は あとどのくらいですか?と聞いてみました

「 あと1ヶ月 」 というのも ちょっと欲張りなのかもしれないです

という先生の返答


わかっているつもりだったけど 覚悟はできているつもりだったけど
思わず聞き返してしまいました
「 い、いっかげつも 、、、 欲張りですか ・・・ 」 って ( 苦笑 )




この時点では 先生の予想を上回るスピードで
肝臓が大きくなっているようでした

我が家に来て3週間、モリモリごはんを食べて
1.3kgほど体重が増えたデコ
一時は 脚やお尻に筋肉も僅かながらついてきて
なかなか良い状態だねと 先生と話していたのですが
この頃には せっかくついた筋肉が落ちてきているような感じでした
既に 腫瘍に体重を取られ始めているようでした


この先 いちばん気をつけたいことは
肝臓が崩れて大出血したときの貧血だといわれました
気をつけて といっても、止められるわけではないので
貧血の症状が見られたら すぐに病院へ連絡を、ということです
それは、急にグッタリとしてしまったり
歯茎が真っ白になってしまったりという感じで
気をつけて様子を見ていれば すぐにわかるということでした


このあと先生は どの仔も助けてあげられたらいいのにね ・・・ と
しゃがんでデコを撫でながら 私たちがこの先やるべきことを話してくださいました


先生は 「 医療はいのちを支えるツールの一つに過ぎない 」 といいます

美味しいものをたくさん食べて 好きなだけ散歩して 昼寝して
私たちに撫でてもらって たくさんたくさん愛してもらって ・・・
それこそが 今のデコにとっては何よりの幸せで、必要なことだと




デコは いつまでも先生のことを見上げていました




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2週目(3)☆積極治療しないと決めた日

2週目 * 2009.03.08 ~ 2009.03.14



2009年3月14日(土)

緊急半日入院&検査 から6日
これからの治療方針について 先生と面談をする日でした


この一週間、私は自分なりに血管肉腫という病気について学び
また 先生は、外科専門の先生とともに
現実のデコの症状と向き合ってくださっていました



血管肉腫なのか それとも違う病気なのか
そこをハッキリさせないと 何事も前に進んでいかない
( 検査の日に、先生も病理検査をしないと予後が分からないと言ってたし ・・・ )
と思っていた私に対して
先生の話は ちょっと予想外でした


病理検査 本当にしますか? というのです ・・・


                               ( つづく →→→ )

血管肉腫について

今は本当に便利な世の中です
その恩恵にあずかりまくり(爆) 「 犬 血管肉腫 」 と検索すれば
まぁ とりあえずの概要は掴むことが可能です




だいたい出てくる情報はといえば

・ 悪性腫瘍である
・ 脾臓、心臓などに多く発生する ( どの部位にも発生する可能性はある )
・ 高齢犬 ( 8歳以上とか ) に多い
・ 大型犬 ( 特にシェパードとかゴールデンとか ) に多い
・ メスよりオスのほうが多い
・ 転移する可能性が極めて高い
・ 予後は悪い

こんなもんでしょうか


元気なうちに予備知識として知っておくなら
この程度で充分かもしれません

ただ 付け加えておくならば、私の知る限り
犬種や雌雄は関係ないように思います
小型犬でも デコのような中型犬、メスでも ・・・

今回のことで いろいろなケースを知りました
年齢も、もっと若くして逝ってしまった仔もいます


そして 予後は悪い んだそうで 


既に血管肉腫の可能性を指摘されている身には
何よりも ↑ の具体的内容を知りたいところでした







【 血管肉腫の予後について 】

どの部位に発生するかによって、また発見がどの段階かによって
必ずしもそうという訳ではありませんが

根治 ( 完治 ) しない ← 転移するから
     ↓
余命は1年もない
         と思ってね、という感じですか ・・・





調べた資料の表現にかなりバラつきがあったので
私なりの えいやっ という解釈になりますが
血管肉腫とわかった後の余命は

腫瘍の摘出手術だけをした場合  1~3ヶ月
                     *ただし摘出しなくても期間は変わらず
その後抗がん治療を受けた場合  3~6ヶ月 


特殊な例として
「 活性化リンパ球療法 」 なるものや、サリドマイドを使用した治療などで
一定の効果が認められているらしいです




抗がん治療をするかどうか
この 余命3~6ヶ月 をどう捉えるかで全く変わってくるのでしょうね

抗がん治療は副作用がない ( または非常に少ない )
といわれているようですが
闘病記などを読ませていただいた限りでは
そうでもなさそうな感じでした

言ってしまえば、何もしないより2~3倍の延命ができるので
多少の辛さは我慢してもらっても ・・・
という飼い主さんが多いのかなと思います

やはり、 あと1ヶ月から長くて3ヶ月 という突然の宣告は
あまりに唐突過ぎて、到底受け入れられないという気持ちになるのは
よ~くわかりますし

デコよりももっと症状が軽い ( 発見が早い ) 段階であれば
場合によっては <可能性に賭ける> というのも もちろんアリだと思いますし





デコは、1ヶ月間のお預かりののち
月末には 正式な 「 預かりボランティア 」 さんに
引き渡すことになっていました
私たちは 緊急避難を余儀なくされたデコを
ボランティアさんの手が空くまでの1ヶ月間のみ お預かりするというのが
当初の予定でした

でも、このような状況で そんなことしていいのか?
さらなる生活環境の変化が及ぼす デコへのストレスは
はかりしれません

かといって、予定を延長して 預かりを続けることは許されるのか?
( なにせ正式なスタッフではありませんので )
それに 預かりを続けること = 看取ること の可能性が高い中で
私に本当にできるのか?やりますと言ってしまっていいのか?

また、もっと病気が軽いものだったとして
長期的に療養しながら 新しい家族を探していくことになった場合は
我が家よりも 経験豊富な預かりさん家庭のほうが良いのではないか?



いろんな思いが頭の中を駆け巡りました



とにかく、血管肉腫か否か それだけでも
ハッキリさせる必要があると思いました

ちばわん としても、血管肉腫なのであれば
新しい家族を探すどころではなくなってしまうだろうし ・・・

――― そうでないと 私の覚悟が決まらない というのも大いにありました ―――




週末、病院側の見解を聞きに行くまで
血管肉腫について調べ
こんなことを ひたすら考え続けたこの1週間が
デコとの暮らしの中で もっとも過酷で辛い日々だった気がします


調べ物をしている中で こんな言葉に出会いました

『 生きて迷わず 死して悔やまず 』

デコのいのちは 私たちが握っています
迷いなく生きてもらおう 精一杯そのサポートをしよう
そして デコの死を、決して悔やむことのないように ・・・

そう思ったら 力が湧いてくる気がしました





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2週目(2)☆数値は正常、でも明らかな異常

2週目 * 2009.03.08 ~ 2009.03.14


さて 中に入って診察 ・・・



3月2日のデコ


デコは肋骨が非常に張っている体型でした
ビーグルは元々胸板が厚いし
デコはとても痩せていて お腹周りがキューッと細くなっているので
私は ただアンバランスな体型だとしか思っていませんでしたが
先生は 見事、そこに隠れた病気を見抜いていたのでした

触診をしてみて 先生は
「 脾臓か肝臓が大きくなっている可能性が高い 」 と言われました

できれば早めに詳しい検査を

ということだったので、まずは ちばわん ( デコの保護団体 ) に確認してから ・・・
とその日は連れて帰るつもりでいたところ

いのちに係わることなので

と言葉を続けるので
それならばと その日のうちに検査をしていただくことにしました


ただ まだそのときには
私は事の重大さに気付いてはいませんでした




このまま半日入院してもらって 検査します
終わったらご連絡します


という説明に なんともふわふわした不安定な気持ちになりながら
デコを預けて 一旦帰宅しました





夕方になって、検査の結果を聞きに 再び病院へ

検査項目は、血液検査とレントゲンとエコーでした

尿検査と同様、血液検査では
特に異常な数値は見当たりませんでした




もし、最初の健康診断のときに
「 念のため 」 と思って尿検査と血液検査をしていたら
その 異常なし の結果に満足してしまっていたでしょう

そうしたら その後いつ、どの段階で
私はデコの異常に気付いてあげられたのか?

絶食状態が一週間続いても 歩き続けたデコです
その後ついに歩けなくなると 今度は食べることを復活させたデコです
旅立つ前日まで 自力でごはんを食べられたデコです

もちろんその時点では 目に見える形で異変は確認できましたけれど ・・・


今回のデコのことで 基本、元気で食いしん坊な犬たちの出すサインは
とても小さく、なかなか見つけることができないと痛感しました

だから ここでも何か見えない力が作用してくれたのかな
なんて思っています






血液検査の正常値にホッとしたのもつかの間
次に 明らかに異常を捕らえている画像が出てきました

エコーでは 無数のくぼみというか水疱というか
全体的にぶつぶつとしたものが写っていました

レントゲンでは 巨大化した肝臓が
胃を背骨のほうに押し上げて 強く圧迫している様子が写っていました
その時点で、デコの肝臓は普通の大きさの2~3倍はありそうでした
(その後、さらにさらに巨大化していくのですが ・・・)



先生は このときの段階で考えられる病気を4つ挙げて説明してくれました

最悪の場合は血管肉腫
次に重い病気は 胆管系(胆道系?)の腫瘍
もしくは 肝膿瘍か、肝のう胞


どれも初めて聞く言葉ばかりで
説明してもらっても 違いはわかるけど本当の意味で理解できない私 ・・・
それでも 消去法でいくと
どうやら悪いほうの2つに当てはまりそうだということが
なんとなくわかりました

ただ、ここから先は お腹を開けて
おかしくなっている部分を切り取って検査してみなければわからない
あまり重篤でない、残りの2つであることも否定できない
ということでした

仮に悪いほうの2つのどちらかだった場合
その どちらか によっても全然違うのだという話も聞きました
同じ悪性腫瘍でも 胆管系の腫瘍であれば
ある程度 その後の対策というか、見通しがたつのだという話

それに対して 血管肉腫だった場合は
もう何もできません、と ・・・
何もできないばかりか、最悪の場合 手術中に出血が止まらなくなる可能性があり
原因を特定するために開腹したことが 命取りになるリスクがあるのだという話


その時点で たとえば血液検査で特徴的な数値が出ていれば
もう少し推測できたのかもしれませんが
なにしろ肝機能の部分を含む 全ての数値がバッチリ正常値を示していましたので
この段階であまり不安をあおるような言葉ばかり続けるのも ・・・
ということもあったのでしょう

「 そうは言っても、悪性腫瘍と決まったわけではありません
 とにかく原因をハッキリさせるためには 開腹しての病理検査が必要ですが
 外科の専門の先生と 一度話し合ってみます 」
ということでした

でも、「 もしも、」 と前置きした上で

血管肉腫だったとしたら それはこの仔の寿命です
美味しいものたくさん食べさせてあげて
残りの時間を 楽しく穏やかに過ごさせてあげてください


と続ける先生の言葉に
私は デコは血管肉腫だ と、根拠なく、でも直感的に確信したのでした

病理検査しなきゃ良性か悪性かもわからないよ
という先生の言葉は たぶん本心で、純粋に受け取ってよい言葉だったのでしょうが
同時に 先生の中にも私と同じ 「 直感 」 が働いたように思えてなりませんでした




デコは血管肉腫っていう病気なんだと
勝手に悟って帰宅した私ですが
その後本当に厳しい現実を突きつけられることになります

ネットで調べ、また友に教えてもらった情報・資料を読み進めていくうちに
私の頭の中は真っ白になるのでした





次回は血管肉腫の概要をまとめてみたいと思います
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2週目(1)☆デコと先生の “ 運命の出会い ”

2週目 * 2009.03.08 ~ 2009.03.14


前回の 1週目の記事で
デコの異常が 「 かなり初期の段階で見つかった 」 と書きましたが
これは 肝臓の腫瘍にしては という意味としてお受け取りください

一般的にいうところの 「 初期のガン 」 ということではありません

肝臓は “ 沈黙の臓器 ” といわれるように
(ヒトの場合)自覚症状がなかなか現れないといわれています
モノが言えない犬たちとなれば
「 誰が見ても明らかな異常 」 が現れないと なかなか異変に気付かないものだそうです

脾臓や肝臓の腫瘍の場合
急にグッタリして 病院に担ぎ込んだときには
すでに臓器が破裂していたり 大量に出血して
貧血になっていたりすることが結構あるそうで ・・・

デコは そういった状態よりもかなり早い段階だった、ということです






2009年3月8日(日) 午前中に採尿持参で病院へ

バーニーがお世話になっている病院は 担当の先生を指名することができます
以前はしょっちゅう通っていたので お互いに経過がよりわかりやすいようにと
私もいつも同じ先生にお願いしていました

その先生がたまたま手術中で
デコの健康診断をしてくださったのは他の先生だったので
私の中では、バーニーとは別の 「 健康診断をしてくれた先生 」 が
これからもし何かあったときには デコの担当の先生だ と考えていまして
尿検査も 健康診断をしてくださった先生にお願いするつもりでした



ただ それはそれ、というかなんというか ・・・
私はどうしても バーニーの先生にデコを紹介したくてたまらなくなり ・・・
( ひょっとして デコのテレパシー?なんて思うのです )

デコを連れて行ったら
もし尿検査で異常が出た時に その場で追加検査できるし Yeah
と もっともらしい理由をくっつけて ( 笑 )
デコとバーニーを連れて行くことにしました

とはいえ 私の頭の中では
デコの担当の先生は バーニーの先生ではありませんので ( 苦笑 )
診察の呼び出しや患者さんの見送りの間の ちょっとした時間に
バーニーの先生にデコを紹介できるチャンスがあればいいなぁと思うくらいで
楽しそうに匂い嗅ぎをしているデコバニと
ただ外をフラフラして 検査結果を待っているだけでした


ところが

検査結果を知らせにきてくれたのは バーニーの先生 でした




尿検査の結果は 異常ありませんでした
ただ 私たちが外でフラフラしている様子を見ていて
デコの容姿に違和感を覚えたんだそうです

それで ( 他の先生が健康診断で触診もしていますが )
もう一度触診させてもらっていいですか? と


その日から デコもバーニーと同じ先生に診ていただくことになりました




3月8日のデコバニ
 ↑ その日のデコ ( 右 ) と バーニー




このデコと先生との出会いには
見えない力が働いていると思うのですよね
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1週目☆医師も気付けぬ初期の初期

1週目 * 2009.03.01 ~ 2009.03.07


はじめにおことわりしておきたいのですが

デコは、最期まで 肝臓の血管肉腫の疑い でした
病理検査 (腫瘍細胞の検査 ) をしていないので
厳密に言えば いまでも “ 疑い ” は “ 疑い ” のままなのです
でも、総合的に判断して おそらく血管肉腫であったろうと思うので
この先 デコは血管肉腫だった、という前提 で進めていきます








2009年3月1日(日) デコは我が家での暮らしをスタートしました

その日の午後に初対面し
かなりのガリガリちゃんぶりに 軽く衝撃を受けましたが
別段変わったところはなく、元気そうな仔でした


家に戻り 目の色を変えておやつに食いつくさま、
そしてまさにバキュームカーのよう(爆)に
ものすごい勢いでごはんをガツガツ、お水をガブガブする様子に
今度はかなりの衝撃を受けましたが(笑)
昼前から夕方にかけて 通算100km超の長旅で
きっとお腹は空っぽ、喉もカラカラだったんだろうなと
そのときは思っただけでした


ただ その後もデコはお水を飲み続けました

バーニーが元々あまり水を飲む仔ではないので
余計にそう感じるのかな?と思ってみたりもしましたが
気のせいではありませんでした
そして飲んだ分だけおしっこも出る!
いわゆる 「 多飲多尿 」 の状態でした




ラムボーン1

モーレツな勢いでラムボーンをかじるデコ




ラムボーン2

慎重にペロペロしてみるバーニー




ラムボーン3
      ↑                      ↑
      ↑     20分ほどで ココまでになったデコのボーン と
30分経っても 原形をとどめているバーニーのボーン







翌日 2009年3月2日(月) 夜、病院で健康診断

いつものバーニーの担当の先生は手術中ということで
ほかの先生に診ていただきました
預かる前から デコには腹部にしこりがあると聞いていたので
それを診てもらうと おそらく乳腺腫瘍だろうということでした
気になっていた 「 多飲多尿 」 については
生活が変わったことによる 一時的なストレスによるものかもしれないということで
しばらく様子を見るように言われ
それ以外には 問題は見受けられないという診断を得て、家に戻りました


ちなみに この1週目は
乳腺腫瘍 ・・・ どうしよう!? と悩むことになります




さて 3月の第一週といえば
たまにぽかぽか陽気の日があっても
急に底冷えするような まだ真冬並みの寒さが残る頃です
それでも毎日 デコさんはガブガブと水を飲み続けていました

体重約9kgのデコが 寒い日にガブガブと
水を700cc以上飲むのです
正直、冬の我が家は寒いです(爆)
エアコン入れても、室温は20℃に届くかどうか ← ほとんど届かないデス 汗
デコバニがいる (人間でいう所の) “ 足元付近 ” は
だからもっと室温は低いはずです
それでいて 多いときには100ccも一気飲みですから
3~4時間間隔でトイレに連れ出そうと気をつけてはいたものの
ほとんど間に合いませんでした

( デコはその当時 室内トイレができませんでした )




数日様子を観察して やっぱり尿検査をしてみることに決めました

多飲多尿でまず心配されるのが 腎機能
腎臓は 一度悪くすると機能を回復することができないので
異常は早く気付けるに越したことはありません
それで 次の週末 ( 最初の健康診断からちょうど1週間 ) に
朝一番の採尿持参で 病院に行ったのですが
なんとなくデコも一緒に連れて行ったことが
すべてのはじまりになりました





どんな病気もそうですが ( 当たり前と言えば当たり前ですが )
体の中でひそかに進行し始めた病魔に
最初から気付けるわけではありません
初期の初期、まだ何も症状が認められない時期には
いくら獣医さんといっても 病気をみつけることはできないでしょう

大事なのは その後いつ、どの段階で見つけられるか?
飼い主が異変に気付くのが早いか、獣医師が見抜くのが早いか ・・・
血管肉腫という、恐ろしいほどのスピードで体を蝕んでいく病気は ことさらに
気付いたのがどの程度の段階なのかによって
そのあと一緒に過ごせる残りの時間が大きく左右されます


デコは、かなり初期の段階で 先生が見抜いてくださいました 
それでも、血管肉腫の可能性を指摘されてから旅立つまで 70日

血管肉腫とは それほどまでに進行の早い病気なのです
 







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デコの病気のこと

旅立つ日に

* これは 2009年7月16日 に書かれた記事です *


明日で デコが旅立ってから丸2ヶ月になります
デコと一緒に暮らしたのが たったの2ヵ月半だったから
もう同じくらいの日々を デコがいない時間を
過ごしてきてしまったんだなぁ



デコは 「 最悪な場合、血管肉腫です 」 と診断されました
血管肉腫という病気をそれまで知らなかったので
ネットでいろいろと調べましたが
どれを読んでも 目を覆いたくなるようなことしか書いてありませんでした


どういう病気なのかということを調べていく中で
同じ血管肉腫を患ったわんこさんの闘病記に行き当たりました
いくつか読ませていただいて
覚悟を新たにしたり、勇気付けられたりしました



ただ、デコと違ったのは 積極治療というのでしょうか
みんな頑張って 患部の摘出手術をしていたり
抗がん剤の投与をうけていたりしていました
デコと同じように過ごしたコの記録を
たまたま見つけられなかっただけかもしれませんが ・・・


デコは そういった積極的な治療をまったく受けませんでした
ただ、毎日が少しでも穏やかに過ぎていくように ・・・
その手助けを繰り返すことに全力を注いだ日々でした

これは賛否両論 いろいろあるかと思います
ただ 私たちは
その選択と結果に 少しも後悔はありません







これから先 同じように血管肉腫と診断され
向き合っていかなければならないご家族に
積極治療をしなかったデコのことを
記しておいてもいいのかなと思うようになりました



デコはなぜ我が家に来たんだろう
そこにどんな意味があって
残された私たちは デコのためにこれから何をしていけばいいんだろう
どこに向かって生きていけばいいんだろう

そんなことをずっと考えていたのですが
やっぱりまずは デコの生き様をきちんと記しておきたいなと
それが まず私がデコにしてあげられることかなと思いましたので
これから少しずつ 書き記していきます





血管肉腫は とても進行の早い悪性腫瘍です
うっかりしていると あっという間に
いのちをもって行かれます
それでも 残された時間の過ごし方次第で
かけがえのないものを 手にできると思います


カテゴリ DECO に すべて記録されています

ダイジェスト版として 病気に特化した記録は
その中の 血管肉腫?の記録 に時系列でまとめてあります





皮膚がんの一種としての、ヒトの血管肉腫においては
その原因となる遺伝子2種類が突き止められるなど
少しずつ研究が進んでいるようです
いつか 犬の血管肉腫も 
大した病気じゃないよ! という日が来るといいですね



( 2010.02.25 追記 )
( 2016.05.24 修正・加筆 )

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